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【採択】糖尿病・内分泌内科学・金﨑啓造講師(第一三共生命科学研究振興財団研究助成)

【課題名】 「脂肪肝に対するCOMT不全の是正を介したオートファジー誘導治療戦略の開発」

 申請者は妊娠COMTノックアウトマウスがCOMTを介した代謝産物 2-methoxyestradiol (-2ME)の欠乏により胎盤でのhypoxia-inducible factor(HIF)-1αの無秩序な集積の結果、妊娠高血圧腎症(PE)症状を呈することを発見し、COMTがPE責任分子の一つである事を報告し た。PEの既往は女性における将来の血管合併症予測因子であることが知られており、PEとメタボリック症候群にはその病態に類似点も指摘されている。低酵 素活性COMT遺伝子多型(全人口の約25%に認められる)は、PEや肥満、脂肪量増加と相関することも知られる。申請者はCOMT不全を有するこれら疾 患の詳細な分子機構を見出すとともに新規治療戦略の開発に取り組んでいる。

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