記事のみ印刷する

【採択】糖尿病・内分泌内科学・金﨑啓造講師(臨床薬理研究振興財団研究奨励金)

【課題名】 「ACE阻害薬の糖尿病性腎症治療における重要性の再検証:抗線維化ペプチドAcSDKP集積の観点より」

 代表的レニン−アンギオテンシン系(RAS)阻害薬であるアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE-I)とアンギオテンシン受容体拮抗薬 (ARB)は広く臨床の場、特に糖尿病性腎症に対して用いられている。これら2つのクラスのRAS阻害薬は代謝高血圧疾患の臓器保護薬剤として同一視され がちであるが、実際は全く性格の異なる薬物であり、ACEの基質にはアンギオテンシンI以外にも重要な生理活性物質が存在している。それらACE基質の中 でACE-I投与により血中濃度が上昇し、抗線維化・抗増殖・抗炎症・抗アポトーシス・血管新生作用を有し単独で優れた臓器保護作用があることが示された N-acetyl-seryl-aspartyl-lysyl-proline (AcSDKP)に申請者らは注目し、AcSDKP血中濃度上昇がACE-I有用性の中で重要な役割を演じると仮説し検討を行っている。

詳細はこちら

新着一覧へ