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【採択】糖尿病・内分泌内科学・北田宗弘講師/ノボノルディスクファーマインスリン研究助成金

課題名「血管内皮細胞Sirt1の高脂肪負荷による内皮機能障害と耐糖能障害に対する改善効果と

    その機序の解明(血管内皮特異的Sirt1高発現マウスによる解析)」

 

 血管内皮細胞におけるインスリン・シグナル伝達経路は、eNOSの活性化等を介した抗動脈硬化(血管拡張・抗炎症など)作用と関連し、さらに血管腔から骨格筋を含む末梢組織へのインスリン・デリバリーの調節にも寄与している。したがって、血管内皮におけるインスリン感受性の増強が、メタボリック症候群でみられる、内皮機能障害(動脈硬化症・慢性腎臓病など)のみならず、耐糖能障害をも改善する可能性がある。脱アセチル化酵素Sirt1は、インスリン・シグナル伝達系の調節にも関与している可能性があるが、血管内皮におけるその役割は十分に解明されていない。本研究は、血管内皮細胞Sirt1によるインスリン・シグナルの調節を介した、高脂肪負荷により誘導される血管内皮機能障害とインスリン感受性組織(特に骨格筋)でのインスリン抵抗性増加に対する改善効果について、高脂肪負荷-血管内皮細胞特異的Sirt1高発現マウスを用いてその分子機構を解明することを目的とする。

 

ノボ ノルディスクファーマインスリン研究助成金HP

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