記事のみ印刷する

【採択】糖尿病・内分泌内科学/古家大祐教授(第4回抗加齢研究奨励賞)

【研究題目】「加齢に伴う腎近位尿細管細胞オートファジー活性の低下が腎障害進展に及ぼす影響」
 高齢化に伴う各種臓器障害の進展を抑制することは、productive agingを目指す上で最も重要な課題である。腎臓は加齢とともにその機能障害や組織障害を呈する臓器の一つであり、腎機能障害の進展の末に生じる末期腎不全の状態では、生命維持のために透析医療を必要とする。透析医療を継続することは、高齢者における生活の質を著しく低下させることになるため、加齢に伴う腎機能障害の進展機構の解明、ならびにその抑制機構の解明は医療上解決すべき問題の一つと考えられる。
 今回の研究によって加齢に伴う腎近位尿細管細胞におけるオートファジーの活性低下が、高齢者における慢性腎臓病の悪化進展(糸球体性蛋白尿に伴う尿細管病変の進展)に関与することが明らかとなれば、今後オートファジーの活性化を目的とした新規治療標的の可能性を示唆することができ、増加し続ける末期腎不全患者の減少に貢献できるものと期待している。

日本抗加齢協会HP


新着一覧へ