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【採択】糖尿病・内分泌内科学/金﨑啓造講師(武田科学振興財団医学系研究奨励金)

課題名「メタボリック症候群治療の新たな分子標的:妊娠高血圧腎症と共通の分子機構に注目して」

  妊娠高血圧腎症の既往が女性における生活習慣病(メタボリックシンドロームや高血圧・心血管疾患)発症の危険因子となっていることに注目が集まっている。妊娠は女性において将来の疾病の発症を予測する負荷試験たる側面があるとも認識されており、事実、妊娠高血圧症候群とメタボリック症候群の間には、血管内皮細胞障害やインスリン抵抗性の増加、高ホモシステイン血症、高血圧、蛋白尿(アルブミン尿含む)など共通する臨床的特徴がある。我々はこれら疾患群に共通する分子機構の一つに、catechol-o-methyltransferase機能低下の結果としてのカテコールの代謝不全があることに注目し、現在検討を続けている。

公益財団法人 武田科学振興財団HP



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