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【採択】総合内科学/山川淳一講師(ロート女性健康科学研究会助成医学研究)

課題名「女性における加齢の内臓脂肪に及ぼす影響と漢方薬によるその改善に関する研究」

 内臓脂肪(VF)は多くのアディポサイトカイン(Ad)を分泌し、高血圧、脂質異常症、糖尿病などさまざまな生活習慣病発症の成因となる。Adの中でもアディポネクチンは生活習慣病発症に防御的に働くが、他の大部分は、それを発症、進展させる。VFが蓄積すると、アディポネクチンは低下、他のAdは揃って増加し、メタボリックシンドローム(Met)の重要な成因になる。女性は、若年では一般人口でのMetの頻度が極めて少ないが、年齢と共にその頻度が着実に増加する。今回、女性における年齢と内臓脂肪面積(VFA)や筋肉量との関係を明らかにする。一方、肥満症治療の漢方薬は知られているが作用機序が不明なことと、臨床データが少ないことよりあまり利用されていない。そこで、単純な減量指導と比較し、減量効果や代謝マーカーの改善に優れるフォーミュラ食導入のVFA、筋肉量に及ぼす効果と同時に漢方薬による効果を明らかにすることを目的とする。

ロート製薬株式会社HP


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