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【論文発表】総合医学研究所生命科学研究領域/田崎隆史准教授の「UBR4のオートファジーと血管新生における役割」に関する論文が発表されました。

N-end rule経路は、ユビキチンタンパク質分解系の一つです。基質認識酵素であるUBR4は、約570KDaの巨大タンパク質で、その生理的機能はよく分かっていませんでした。UBR4遺伝子欠損マウスでは、血管新生異常を伴った胎生致死で、リソソーム蛋白分解系であるオートファジーの異常が見られ、UBR4がyolk sacにおけるオートファジー制御に関わり、血管新生等の胎児発生において重要な役割を果たしている事が示唆されました。ユビキチン系とオートファジーという主要なタンパク質分解経路をつなぐ研究として今後の研究が期待されます。
 
本論文は、「UBR box N-recognin-4 (UBR4), an N-recognin of the N-end rule pathway, and its role in yolk sac vascular development and autophagy」というタイトルで米国アカデミー紀要に掲載されました。

PNAS



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