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【採択】糖尿病・内分泌内科学・金﨑啓造講師/鈴木謙三記念医科学応用研究財団調査研究助成金

課題名「COMT不全のもたらす代謝異常の統合的理解と治療戦略の開発」

 生活習慣病は遺伝素因・環境因子との相互作用の結果発症すると考えられますが、発症規模を鑑みると“素因”は多くの人々が共有し、人類の進化過程で獲得したものである事が示唆されます。ヒトCOMT酵素活性は齧歯類に比し低く、人口の25〜50%には酵素活性がさらに低下する遺伝子多型も存在しています。これらヒト遺伝子多型と、生活習慣病群、精神神経疾患、妊娠高血圧腎症との関連との相関が報告されております。
 我々は、人類が進化過程で何らかの理由により低下させてきたCOMT活性が、蔓延する生活習慣病の病態に関与すると仮説し、COMT不全がもたらす恒常性維持機構の破綻・代謝異常を統合的に理解し、治療戦略の開発を目標とし検討を行っております。

鈴木謙三記念医科学応用研究財団HP

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