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一般教育機構(生物学)/有川智博 講師の研究が「産科と婦人科」雑誌の「若手の最新研究紹介コーナー」に掲載されます(「産科と婦人科」2014年4号(1))

 糖鎖は、遺伝子とタンパク質に続く生命の第3の鎖とも呼ばれており、近年、膜タンパクの安定性や機能調節などの役割をもつことがわかってきました。糖鎖による情報は、糖鎖付加によるタンパク質本体の構造変化、および他の分子との相互作用の変化、糖鎖-糖鎖間相互作用、レクチンによる認識等を介して様々な生理作用へと伝達されます。糖鎖の詳細な生理的意義はまだまだ不明な点が多いため「糖鎖暗号」とも表現されますが、この糖鎖を認識する、いわば「解読者」となるレクチン(Siglec、Cタイプレクチン、そしてガレクチン)の種類によって、生理作用が質的に変化することも明らかになっています。
 今回「最新研究紹介コーナー」では、「糖鎖暗号の解読者」の一つであるガレクチン4の胎盤形成における発現とその役割について、これまでに得られたデータをもとに紹介しました。

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