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【採択】糖尿病・内分泌内科学/乙田敏城助教 日本私立学校振興・共済事業団平成26年度学術研究振興資金(若手研究者奨励金)

研究課題名「小胞体分子シャペロン誘導を介した糖尿病腎症の治療」
 慢性腎臓病から慢性透析療法を受けている患者数は30万人を超え、医学的のみならず、社会的にも解決すべき課題であります。特に、糖尿病腎症から新規に透析導入に至る患者数は、他の腎疾患と比べても第1位であり、慢性腎臓病の最重要課題と言えます。慢性腎臓病が進行すると、その原因疾患によらず腎臓の「線維化」を来たし、線維化とともに回復や再生は困難になります。臓器障害とともに線維化が進むという点では肝や肺、心臓などの他臓器においても同様の現象が起こります。したがって、線維化のプロセスに関する研究および線維化の進展機序に対する新しい治療法の開発は、近い将来、医学研究の最重要課題となるでしょう。その様な現状から、線維化の進展機序に対する既存の治療の重要性には間違いないものの、さらに新しい着想に基づいた分子標的を探索することが求められます。
 本研究は、小胞体ストレスを標的として、線維化に有効な治療法を開発することを目的としたものであります。
日本私立学校振興・共済事業団ウェブサイト

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