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【採択】看護学部在宅看護学・中井寿雄助教/日本看護科学学会 平成27年度災害看護支援事業

研究課題名「医療処置を要する在宅療養者と支援者が共同で備えをするための「災害備えチェックシート」の開発~生命維持のために医療機器を要する在宅療養者の災害に対する備えの実態~」

 本研究の目的は、在宅療養者と支援者が共同で災害の備えを行うことができる「災害備えチェックシート」を用いて、高知市において、生命維持のために医療機器を要するすべての在宅療養者と家族介護者の災害に対する備えの実態を明らかにすることである。
 南海地震の発生確率は、30年以内で60〜70%といわれている。東日本大震災では、停電によって医療機器が停止し病状悪化や死亡が報告された。高知市では15m以上の津波と長期間の浸水が予測されており早急な対策が必要である。対策にあたり、地域における医療機器を要する在宅療養者の全体像を把握する必要がある。しかし、在宅療養者の詳細を把握することは容易ではなく、実際には台帳情報による把握にとどまっている。そのために、高知市における医療機器を要する在宅療養者の災害の備えの実態が明らかでない。そこで本調査に取り組むこととした。
日本看護科学学会


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