記事のみ印刷する

【採択】糖尿病・内分泌内科学・古家大祐教授/平成28年度学術研究振興資金

研究課題名「糖尿病合併症の病態形成におけるオートファジーの意義」

 オートファジーとは細胞質成分の大規模分解機構であり、その活性化は飢餓時の生存や細胞内異常構造物の排除を介した細胞内恒常性維持に不可欠な機構である。近年、種々の疾患とオートファジー機構との関わりが報告されつつある。オートファジーを標的とした糖尿病合併症に対する治療を確立するには、糖尿病の発症から慢性期合併症に至る全ての病態とオートファジーとの関わり、そして、全ての臓器におけるオートファジーの生理的役割を包括的に解明しておく必要がある。本研究では、オートファジーの糖尿病合併症の発症・進展における意義を糖尿病の各臓器において解明するとともに、エクソソームマイクロRNAに着目してオートファジーを反映する新規バイオマーカーとともに、それら成果を応用した核酸医薬の開発を目指す。本研究の成果は、糖尿病合併症の早期発見と治療介入に繋がり、糖尿病患者の健康寿命の延伸をもたらすと確信している。
日本私立学校振興・共済事業団


新着一覧へ