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【受賞】第121回日本解剖学会総会・全国学術集会の学生セッション (ポスター発表)で、解剖学Ⅰ/スチューデント・リサーチャー 吉村衣里子さんの発表が優秀発表賞を受賞しました(2016 3.28)

演題名「GFPマウス胎仔の透明化による心臓発生過程の立体画像化」

 近年,動物個体の透明化技術が数多く開発、発表されているが(理研、Stanford大、東大等)、肝臓、腎臓、心臓等、ビリルビンやヘム色素を多く含む臓器の透明化には組織の変性や煩雑な操作が伴う。我々の研究室では、マイルドで操作も簡便な透明化試薬を開発してきた。今回、これを使って発生各段階における緑色蛍光蛋白(GFP)を発現するマウスの胎仔心臓を透明化し、心臓全体を共焦点顕微鏡で撮像・3D画像化した。これにより、心臓のダイナミックな形態変化の過程を破壊することなく観察することができた。
 約1時間の討論では質問者が絶えることなく続き、大会頭からも多くの質問を受けた。筆頭発表者である吉村衣里子(医学部第3学年、発表時)は、物怖じすることなく的確に質問に答えた。
 本研究は、今年度から始まったスチューデント・リサーチャー制度の支援を受けたものである。本学の将来を担う学生のリサーチマインド涵養という点で、大変素晴らしい取り組みであることが示された。
第121回日本解剖学会総会・全国学術集会


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