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【論文発表】糖尿病・内分泌内科学/北田宗弘准教授「高度低たんぱく質食は、2型糖尿病肥満ラットにおける進展した腎症をmTORC1経路の抑制を介したオートファジーの誘導により改善する」を欧州糖尿病学会 Diabetologia誌に発表

 わが国では糖尿病の増加とともに糖尿病腎症(腎症)から末期腎不全へ至る患者数が増加しており、新規治療法の開発が急務であります。低たんぱく質食は、腎症を含む慢性腎臓病に対する食事療法として推奨されていますが、腎保護効果に対する詳細な機序は明らかではありません。今回の研究において、我々は高度低たんぱく質食が、2型糖尿病+肥満ラットモデルにおける既に進展した腎障害をmTORC1(mammalian target of rapamycin complex1)の抑制によるオートファジー機構の誘導を介して著明に改善することを見出しました。臨床上、腎保護効果を期待した低たんぱく質食の遵守・継続は通常困難なことが多いため、本研究をさらに発展させ、低たんぱく質食を模倣する新たな治療法の開発に繋げたいと考えています。
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