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【受賞】糖尿病・内分泌内科学 金崎啓造准教授 /平成28年度日本糖尿病学会リリー賞 「内皮細胞DPP-4が演じる病理学的意義の解明」

 腎臓の線維化制御なくして、糖尿病性腎症を含む腎疾患予後の改善は期待できません。内皮細胞から間葉細胞への分化(endothelial mesenchymal transition: EndMT)プログラムは、糖尿病性腎症を含む線維増殖性疾患の病態において重要な役割を演じています。今回の受賞に際しては、糖尿病腎の血管内皮細胞におけるDipeptidyl Peptidase (DPP)-4発現増加におけるmicroRNA29抑制の意義、DPP-4とintegrin b1相互作用が惹起するEndMT誘導シグナル、そして内皮細胞DPP-4抑制効果-抗EndMT効果のDPP-4阻害薬間における差異を報告し、内皮細胞におけるDPP-4過剰発現の病的意義をEndMT誘導の視点から確立したことを評価いただきました。共同研究者の先生方は勿論、助言・サポートを頂きました皆様、研究資金援助を頂きました財団-企業の皆様方に厚く御礼申し上げます。
一般社団法人日本糖尿病学会ウェブサイト


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