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【採択】病理学Ⅰ・平田英周講師/武田科学振興財団 2016年度医学系研究奨励

研究課題名「力学的ストレスを生体内で可視化する」

 細胞は絶えず組織基盤の硬さを認識し、また外部からの物理的刺激を受容している。近年、これらに起因するメカノトランスダクションが細胞の運命決定に重要な役割を担うことが明らかとなりつつあるが、現段階では力学的ストレスに関する研究のほとんどが生体外での解析を中心としており、生体内においても同様の機序が働いているかどうかは分かっていない。本研究では改良型TSMod(tension sensor module, Grashoff et al., Nature 2010)を基本モチーフとして生体内で力学的ストレスを可視化する新規FRETバイオセンサーの作成に挑戦し、これを二光子励起生体内FRETイメージングに向けて最適化することで、マウス脳組織内にて力を定量的に描出することを目指す。


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