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【受賞】糖尿病・内分泌内科学 金崎啓造准教授/平成28年度日本医師会医学研究奨励賞 「血管内皮の恒常性維持機構破綻がもたらす臓器線維化機構の解明」

 臓器線維化克服は重要研究テーマであり、私たちの研究室で特に注目している糖尿病合併症に関してもその克服には線維化の制御が必要です。血管内皮細胞はサイトカインなど刺激により間葉系細胞に分化し(EndMT)、臓器線維化に寄与することが知られています。我々は予備的検討で細胞恒常性維持に必須であるオートファジー機能不全が、interleukin(IL)-6依存的EndMTを惹起する事を見出し、今まで注目してきたtransforming growth factor-b 依存的EndMTと差別化できる可能性を見出しました。
 今回の申請に際しては、オートファジー不全を呈した内皮細胞が糖尿病臓器線維化に及ぼす影響と周囲細胞との線維化惹起ネットワークを解析することをテーマといたしました。
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