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【受賞】精神神経科学 大井一高助教がJSNP Excellent Presentation Award for CINP2016を受賞しました

 2016年7月3日(日)~5日(火)に韓国ソウル・COEXにて開催された第30回International College of Neuropsychopharmacology World Congressにおいて、JSNP Excellent Presentation Award for CINP2016をいただきました。本学会は2年に一度開催されており、精神薬理学の国際的な研究発表の場としてのみならず、臨床精神医学、薬理学、脳科学の研究者間、さらに臨床薬剤師との情報交換と人的交流の場として活動が継続されています。今回、私は「Structural Alterations of the Superior Temporal Gyrus in Schizophrenia: Detailed Subregional Differences」について発表しました。本研究では、統合失調症患者では上側頭回外側面において体積が減少していることが分かり、またこの体積減少が皮質厚と皮質表面積の低下によるものであることが分かりました。これらの結果は、統合失調症における上側頭回の体積減少が、主に上側頭回外側面の体積減少に起因するものであることを示唆しています。当教室では、統合失調症の画像研究のみならず、精神病性障害関連遺伝子の解析研究を行っておりますが、最新の脳科学を応用した精神疾患の病態解明を通じて患者さんの治療の質の向上に役立てていきたいと思っています。


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