【受賞】総合医学研究所 糖化制御研究分野 髙田尊信助教/平成28年度日本東洋医学会北陸支部奨励賞「皮膚線維芽細胞の早期老化に対する柴胡桂枝湯の抑制作用」

 10月16日、日本東洋医学会北陸支部例会において日本東洋医学会北陸支部奨励賞を受賞した。テーマは「皮膚線維芽細胞の早期老化に対する柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の抑制作用」であった。正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)の過酸化水素(酸化ストレス)による早期老化に対する漢方製剤柴胡桂枝湯の効果(とくに抗酸化作用)を解析したものである。早期老化とは過酸化水素や紫外線照射などにより誘導した細胞老化であり、長期継代した細胞老化と同等の現象を誘導できる。今回の研究で過酸化水素曝露によりNHDFにおいてp53発現が増加し、AMPKα1とSIRT1の発現が減少した。柴胡桂枝湯で前処理するとp53の増加が抑制され、AMPKα1の減少が抑制された。この研究のヒントになったのは本学腫瘍内科学元雄良治教授(第1回の本奨励賞受賞者)の慢性膵炎に対する柴胡桂枝湯の作用機序に関する一連の研究であった(Pancreatology 2007; 7(1): 28-36など)。今回の受賞を励みに、さらに日本の研究成果を世界に発信していきたい。


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