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【論文発表】総合医学研究所 生命科学研究領域/谷口真 講師による論文"Sphingomyelin generated by sphingomyelin synthase 1 is involved in attachment and infection with Japanese encephalitis virus"がScientific Reports誌に掲載されました

 フラビ属に属する蚊媒介性RNAウイルスである日本脳炎ウイルス(JEV)の標的細胞への接着・感染の分子メカニズムは明らかとなっていません。当研究室では、細胞膜構成脂質の一つであるスフィンゴミエリン(SM)とSM合成酵素1(SMS1)が、JEVの標的細胞への接着おそび侵入に関与することを明らかにしました。SM/SMS欠損細胞においてJEVの接着および感染が低下し、SMS1欠損マウスにおいても、脳でのJEV感染と髄膜炎や白血球浸潤などの病態が抑えられていたことから、SMおよびSMS1がJEV感染防御の標的となりうることを示した論文です。
 本論文は、平成24年度 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「脂質ワールドの臨床応用を目指す研究拠点形成」(代表:血液免疫内科学 岡崎俊朗 教授)の一端として、総合医学研究所 生命科学研究領域の谷口真 講師と竹上勉 教授が参画した研究成果です。
Scientific Reports


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