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【採択】総合医学研究所・岩脇隆夫教授/大山健康財団 学術研究助成金

研究課題名「サルモネラ菌感染が引き起こす宿主細胞内における小胞体ストレス応答の意義」

 サルモネラ菌は、グラム陰性通性嫌気性桿菌に属し、主にヒトや動物の消化管に生息する腸内細菌の一種で、その一部はヒトや動物に感染して病原性を示す。ヒトに対して病原性を持つサルモネラ菌は、三類感染症に指定されている腸チフスやパラチフスを起こすものと感染型食中毒を起こすものに大別される。前者は主にマクロファージに感染して菌血症を起こす性質を持ち、後者は腸管上皮細胞に感染して胃腸炎を起こす性質を持つ。いずれの場合もサルモネラ菌の細胞内感染が病原性に関与していて、細胞内への侵入や病態発症に関わる分子メカニズムは解明されつつある。しかし宿主細胞内でのサルモネラ菌が生存増殖のために持つ機能の分子メカニズムは未解明なものが多く、サルモネラ菌感染症を考える上で今後の研究が特に必要とされている。本研究ではサルモネラ菌感染細胞での小胞体ストレス応答分子機能を調査する。

公益財団法人大山健康財団
 

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