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【論文発表】再生医療学/小屋照継助教・下平滋隆教授の論文「Interferon-α-inducible Dendritic Cells Matured with OK-432 Exhibit TRAIL and Fas Ligand Pathway-mediated Killer Activity」がScientific Reports誌に掲載されました

 臨床用の樹状細胞(Dendritic Cell, DC)ワクチンの開発研究の結果、PEG-Intron(IFN-α製剤)およびOK-432(溶連菌体製剤)を用いた非接着培養法による新型のDCワクチンの開発に成功した。成熟型DCの高い抗原提示能を有するとともに、Natural Killer(NK)細胞様の細胞傷害活性を有し、その活性はDC上のDC56 (NK細胞マーカー)と相関していた。細胞傷害活性はOK-432により増強し、tumour necrosis factor-related apoptosis-inducing ligand (TRAIL) とFas ligand経路を介して発現することを見出した。
 今後、腫瘍抗原ペプチドとの最適化を含めた非臨床試験を継続し、受動免疫と能動免疫の作用を有する新型DCワクチンの臨床応用が期待される。本研究は科学研究費補助金により実施され、これらの基盤となる調製方法は、科学技術振興機構の補助を得て国際特許出願 (PCT出願, WO 2016148179A1)されている。
Scientific Reports


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