記事のみ印刷する

【受賞】精神神経科学 大久保 裕章助教が第113回日本精神神経学会学術総会 優秀発表賞(一般演題部門)を受賞しました。

 2017年6月22日~24日に愛知県名古屋市にて開催された、第113回日本精神神経学会学術総会において、200をこえる一般演題の中から、精神神経科学の大久保裕章助教が優秀発表賞を受賞しました。本学会は日本国内における精神医学の主たる研究発表の場としてのみならず、臨床家・研究者間、さらに他職種との情報交換と人的交流の場として毎年、開催されています。受賞研究である「うつ病に対する反復経頭蓋磁気刺激法の効果の検討」では、研究参加に同意されたうつ病患者に対して反復経頭蓋磁気刺激法を施行し、その前後で各種心理検査を施行したところ、反復経頭蓋磁気刺激法が抑うつ気分よりもむしろ不安感や恐怖感といった面により効果を発揮することが明らかになり、反復経頭蓋磁気刺激法が扁桃体への作用と関連した機序を有する可能性が示唆されました。この結果は、反復経頭蓋磁気刺激法の作用機序を解明する一助となり、ひいては反復経頭蓋磁気刺激法の効果の予測、さらには反復経頭蓋磁気刺激法のうつ病以外の精神疾患への適応を考える点で大きな一歩となると考えられます。
新着一覧へ