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【受賞】精神神経科学 大井一高講師がWFSBP2017 Young Investigator Award for Best Postersを受賞しました。

 2017年6月18日(日)~22日(木)にデンマーク コペンハーゲン・Bella Center Copenhagenにて開催された第13回World Congress Of Biological Psychiatry (WFSBP 2017)において、WFSBP2017 Young Investigator Award for Best Postersを受賞しました。Young Investigator Award for Best Postersは、ポスター発表者の中から8名を選考した賞になります。2010年の第10回大会においても同賞を受賞しており、2回目の受賞になります。残念ながら受賞式のClosing Ceremonyには飛行機の時間の都合で参加できませんでした。本学会は、2年に1度開催されており、生物精神医学の国際的な研究発表の場として活動が継続されています。今回、私はScientific Reports誌に掲載された論文“Impact of Familial Loading on Prefrontal Activation in Major Psychiatric Disorders: A Near-Infrared Spectroscopy (NIRS) Study”の内容についてポスター発表をしました。本研究では、近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)を用いて、統合失調症、うつ病、双極性障害といった主要な精神障害を対象に、家族集積性の有無が言語流暢性課題中の前頭葉血流に及ぼす影響を検討し、家族歴を有する患者(特に統合失調症患者)は家族歴を有しない患者に比べ言語流暢性課題中の前頭葉血流が低下していることを見出しました。このように、精神障害の家族集積性に着目し、NIRSにて測定する前頭葉機能を中間表現型として用いることで、今後、精神障害の分子遺伝学的基盤が明らかになることを期待しています。

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