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【論文発表】糖尿病・内分泌内科学・北田宗弘准教授「A cyclic and intermittent very low-protein diet can have beneficial effects against advanced diabetic nephropathy in Wistar fatty (fa/fa) rats, an animal model of type 2 diabetes and obesity.」をNephrology誌に発表

我々は以前、高度低たんぱく質食が進展した糖尿病腎症による腎障害を改善することを報告致しました。しかし、臨床上、連日の長期的な高度低たんぱく質食は、アドヒアランス不良および栄養障害のリスクが高くなるという問題を有しています。今回、それらの問題点を解決する手段として、連日ではない周期的および間欠的な高度低たんぱく質食(週4日の高度低たんぱく質食+週3回の通常食)でも糖尿病腎症に対する腎保護効果を発揮し得ることを見出しました。現時点では、ヒトに対するその効果は不明ではありますが、今後ヒトでも周期的および間欠的低たんぱく質食の有効性を示すことができれば、進展した糖尿病腎症を有する患者さんの食事療法への心理的負担軽減とともにアドヒアランスの向上、また低たんぱく質食による栄養障害のリスク軽減にも繋がる可能性があると考えられます。なお、本研究成果は、以前の報告の続編としてShort Reportの形でまとめたものです。

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