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【受賞】整形外科 福井清数 講師が第28回 大正富山Award最優秀賞(第43回 日本股関節学会)を受賞しました

 2016年11月4-5日に大阪国際会議場で開催された第43回日本股関節学会学術集会において、整形外科 福井清数講師が『 片側寛骨臼回転骨切り術施行例における対側股関節の長期自然経過
 - 最低20年(平均24年)の追跡調査 - 』の論文で、第28回 大正富山Award最優秀賞を受賞しました。
 日本股関節学会は股関節疾患における最も権威ある国内の学会であり、奨励賞(大正富山Award)は学術雑誌に掲載された原著論文のうち、基礎と臨床を合わせた両部門の中で、最も評価された論文に対して授与される大変名誉ある賞です。
 日本人の変形性股関節症の80%以上は二次性であり、その主たる原因は寛骨臼形成不全であると言われています。青壮年期に発症した股関節症(寛骨臼形成不全に起因した)に対する有効な手術療法の一つに日本で開発された寛骨臼回転骨切り術が挙げられます。この手術を20年以上前に松本忠美名誉教授が片側股関節に施行された症例において反対側の自然経過を20年以上の長期にわたり追跡調査したのが本研究であり、どのような症例が20年以上の長期自然経過において関節症の進行を認めるかを解析した世界で初めての研究です。本研究結果は股関節外科医にとって日常診療に直結したエビデンスであり、多くの股関節疾患を有する患者にとって大きな福音となることが期待されます。
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