記事のみ印刷する

【採択】細胞医学研究分野 岩脇 隆夫 教授/内藤記念科学振興財団 第49回内藤記念科学奨励金・研究助成

研究課題名「小胞体ストレス応答およびオートファジー機能から迫る炎症性腸疾患の発症機構」
 炎症性腸疾患は消化管に炎症をおこす慢性の難治疾患であり、主に成人で発症して中高年の患者も多い。疾患の根本治療法を開発するためには発症原因の究明が急務であるが、この炎症性腸疾患の発症原因は未だは解明されておらず、早期診断や予後予測のための方法も開発されていない。そのような中、岩脇教授はハーバード大学およびケンブリッジ大学との共同研究により、マウスモデルを用いた研究で小胞体ストレス応答とオートファジー機能の破綻が炎症性腸疾患とよく似た症状を引き起こすことを発見した。そこで本研究ではヒトの炎症性腸疾患にも小胞体ストレス応答とオートファジー機能の破綻が関与することを想定し、特に小胞体ストレス応答分子の動態変化に着目して炎症性腸疾患の発症および治療の過程で生じる寛解/再燃のメカニズムに迫る。
新着一覧へ