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【採択】薬理学 益岡 尚由 准教授/中冨健康科学振興財団 平成29年度研究助成金

課題名:末梢性グルタミン酸受容体の機能変化に注目した炎症性疼痛増悪メカニズムの解明と治療戦略
 グルタミン酸は末梢組織において組織障害時に細胞外に遊離されて、痛覚の増強を引き起こす化学物質として働くことが知られている。これまでに我々は、グルタミン酸は代謝型受容体を活性化することにより侵害受容器TRPV1を介した痛覚受容を多層的に増強することを見出してきた。しかしながら、炎症時において、このグルタミン酸を介した痛覚受容の制御機能がどのように変化して疼痛病態発生に関与しているか明らかになっていない。そこで本研究では、慢性炎症によるグルタミン酸受容体機能の変化を明らかにし、その変化を引き起こす作用機序の解明を試みる。本研究を通して、疼痛病態におけるグルタミン酸の新たなパラダイムを構築し、疼痛疾患進展の治療に応用できる新規標的分子を探索することを目指す。

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