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【論文発表】臨床病理学 水谷謙一医員の論文「Uterine cervical mesonephric hyperplasia with focal cystic change masquerading clinicopathologically as lobular endocervical glandular hyperplasia to malignancy」がHuman Pathology: Case Reports誌に掲載されました

【緒言】中腎管過形成(MH)は中腎管の遺残から生じる。時に分葉状、腫瘤状となり分葉状頸管過形成(LEGH)や腺癌との鑑別が問題となるが、MHとLEGHあるいは腺癌との比較検討は十分に行われていない。
【症例】40代、日本人女性。帯下量増加を自覚。MRIでは子宮頸部に大小の腺管から成る病変がみられ、単純子宮全的術が施行された。組織学的には、頸管側壁の、浅層から頸管腺より深部にかけて、主に分葉状に分布する大小の腺管が見られた。腺管内面は立方状上皮に覆われ、内腔にPAS陽性の好酸性物質を有していた。免疫染色ではCD10陽性、MUC6陰性であり、中腎管過形成と考えられた。
【結言】MHの臨床像は時にLEGHや腺癌との鑑別が問題となりえる。これらの鑑別には免疫組織化学的検索が有用である。

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