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【採択】分子腫瘍研究分野 大塚 哲 講師/平成30年度熊本大学発生医学研究所共同研究

 研究課題名「チャイニーズハムスター初期胚における割球の胚内位置効果による細胞系譜の決定」
 初期胚において最初に認められる形態学的な細胞分化は、マウスでは3.5 日胚(胚盤胞)に
おける内部細胞塊(ICM)と栄養外胚葉(TE)への分化です。この分化は転写因子Cdx2 と
Oct3/4 の発現量により決定されます。両者の発現量は、compaction 期の割球の位置情報に依存したHippo-Yap シグナル活性を介して調節されることが明らかとなっています。
 本研究で得られた結果をもとに、今後は様々な動物種に由来する初期胚において、どのようにしてICM とTE への分化が始まるのか、その詳細なメカニズムを明らかにすることが目標です。
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