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糖尿病内分泌内科学 助教 髙木 晋 日本内科学会ことはじめ2018で優秀演題賞を受賞 『発見時に視床下部性GH/TSH分泌障害を伴ったACTH単独欠損症(下垂体性)の1例』

 低血糖を契機に見出されたACTH単独欠損症で、発症時に視床下部性GH分泌不全、視床下部性甲状腺機能低下症を伴った一例を報告した。従来のACTH単独欠損症ではACTH-コルチゾールの低下に伴うGH分泌障害、甲状腺機能異常は、GHに関しては下垂体性、甲状腺に関しては下垂体性または原発性と考えられているが、本症例では明らかに障害部位が異なっていた。本症例では初診時にストレス化においては相対的反応低下を疑うレベルだったとはいえコルチゾールが正常範囲内にあったにもかかわらず、2年前からの倦怠感、認知機能低下といった症状を来しており、ACTH単独欠損症による副腎不全に起因するものだったのか、続発性の甲状腺機能低下症による症状であったのか興味深い点であった。
 本賞の受賞に際し、御指導いただいた先生方、関係者の皆様に感謝・御礼申し上げます。

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