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精神神経科学 嶋田貴充助教らの論文「Cerebellar activation during a motor task in conversion disorder with motor paralysis: A case report and fMRI study」がNeuropsychopharmacology Reports誌に掲載されました。

 転換性障害の背景にある神経学的基盤についてはほとんど知られていない。今回、転換性障害の運動麻痺に関連するメカニズムを解明するために、機能的核磁気共鳴画像(fMRI)を用いて検討を行った。運動麻痺を伴う転換性障害患者において、fMRIを用いて両側足関節の底屈・背屈により誘発された脳賦活領域を運動麻痺の改善前後で比較した。結果は運動麻痺の残存時では小脳後葉における賦活を認めたが、改善時では消失していた。小脳は随意運動と密接に関連する領域であることから、小脳における相補的な異常機能が運動麻痺を伴う転換性障害の神経学的基盤と関連している可能性が示唆された。

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