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【受賞】医学部5年 山本健太郎さんが第107回日本病理学会総会でポスター発表をし、学生発表賞を受賞いたしました 『不整脈原性右室心筋症(ARVC)の一剖検例 ~世界初の心筋内脂質成分の解析~』

 ARVCとは原因不明の若年突然死疾患の一つとして知られ、病理組織学的には特に右心室に著しく脂肪・線維脂肪置換が起こる特徴的病態です。今回はARVCの症例報告に加え脂肪・線維脂肪置換を呈する脂質成分の解析を世界初で行ないました。
 今回、日本病理学会で発表させていただくにあたって脂質成分の解析実験、電子顕微鏡の操作など貴重な体験をしました。実験では、思い通りの結果が得られない大変さや、試行錯誤を繰り返し予想通りの結果を得る楽しさを実感しました。普段の学習は、既存の知識を学ぶというものですが、研究は事実を観察、直視するために必要な知識を自らで考え学び、学んだ知識を基に思考するというものでした。自分で学ぶ知識を選ぶことに楽しさを感じ、それを勉強することはやり甲斐がありました。原因不明の疾患について真理・事実を追求していくことには壮大なロマンを感じました。
 学会開催中はたくさんの病理医の先生方から直接さまざまなお話を伺うことができ、今まで以上に病理学そして病理医の魅力を感じることができました。

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ARVCポスター
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