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【論文発表】臨床病理学 山田壮亮教授と氷見市民病院 胸部心臓血管外科 小畑貴司先生(共同)の論文「A Surgical Case of Venous Aneurysm of the Cephalic Vein with Unique Clinicopathological Findings for Venous Dissection: A Possible New Entity(左上腕に発生した、解離を伴う静脈性血管瘤の1例)」がOpen Journal of Cardiovascular Surger

【はじめに】New entityの可能性がある、「解離を伴った静脈性血管瘤」の症例を経験したので報告する。Acceptまで、困難を極めた。
【症例】26歳時に左上腕橈側皮静脈に拡張を認めて、同部位に血栓性静脈炎を発症して他医療機関で血栓吸引されている。その後も徐々に拡大傾向を認め、38歳になったころから痛みを伴うようになり近医で相談され当院紹介受診。超音波検査で1本の血管に径11mmと径5mmの2ヵ所の限局性紡錘状拡張を認め、瘤内の逆流信号および動静脈瘻を認めなかったため、静脈性血管瘤Ⅱ型と診断した。切除術を希望されたため手術を方針となった。
【結果】病理学的所見は、部分的に内膜肥厚を認め、中膜が部分的に弾性線維と平滑筋細胞の菲薄化を認めた。弾性線維は一部で断裂しており、中膜内に血液が充満している、非常にuniqueな組織像を認めた。

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