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【論文発表】在宅看護学 中井寿雄講師らの論文「Tsunami evacuation simulation using geographic information systems for homecare recipients depending on electric devices」が、PLOS ONE誌に掲載されました。

 津波は、地球上で起こる災害のうちもっとも致命的な災害といわれています。また津波は、直接被害のみならず、インフラの破壊によって慢性疾患のある者に間接的な被害をもたらします。とりわけ、電源が必須な医療器機を要する者にとって、停電は死に直結します。
 近年は、静岡県沖から四国、九州の海溝を震源とするいわゆる南海トラフ地震の発生が予測されており、その地震発生時の大津波を想定した対策に多くの力が注がれています。現在想定される最大規模の地震が発生した場合、高知市には20分以内に津波が到達し、津波が引いた後も地盤沈降により長期間浸水することが指摘されています。津波が想定される地区に居住する、生命維持のために電源が必須な在宅療養者への災害対策は喫緊の課題です。
本研究では、高知市の生命維持のために電源が必須な者を特定し、津波発生時の避難行動と被害を、GIS(地理情報システム)を用いてシミュレーションンしました。さらに、GISの災害対策への有用性について検討しました。

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