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【受賞】皮膚科学講座 望月隆教授が日本医真菌学会賞を受賞(第62回日本医真菌学会)

 白癬をはじめとする皮膚真菌症は感染症の中で最も有病率の高い疾患であり、その普遍性のためアウトブレークのモニタリングや感染経路の解明は困難が予想されていた。近年鋭敏な分子生物学的マーカーを用いると菌種によっては種内変異を検出することができ、さらに株の鑑別が可能になる事例も知られてきた。これまで本学皮膚科では長らく各種分子マーカーを用いて病原真菌の分子多型を検討してきたが、Trichophyton interdigitale、A. benhamiae、T. tonsurans、Microsporum canis, Fonsecaea pedrosoiなどの病原真菌について分子疫学的研究に用いうるマーカーを開発し、さらに実際の真菌感染症の解析に応用してきた。今回これらの一連の業績が受賞の対象になった。
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