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糖尿病内分泌内科学、熊谷麻子(順天堂大学産婦人科大学院からの国内留学生)、妊娠合併症とAMPKに関するreviewをInternational Journal of Molecular Sciences誌に発表

本論文のトピックは妊娠合併症におけるAMP-activated protein kinase(AMPK)を中心とした分子機構の解説です。AMPKは細胞内でエネルギーの恒常性を維持するのに必須な酵素であり、その異常はメタボリックシンドローム、心血管疾患、癌など様々な疾患と関与していると言われています。妊娠においてもAMPKは正常な胎盤分化や胎児発育などに必要な重要な酵素であることが報告されています。本reviewは、妊娠に関するAMPKの働きとその欠損と妊娠合併症(子宮内胎児発育不全、妊娠糖尿病、妊娠高血圧腎症、早産など)の関連性について総合的に解説した初めてのreviewです。また、同じくメタボリックシンドロームや妊娠高血圧腎症の誘因となるcatechol-O-methyltransferase(COMT)欠乏とAMPKの関連性に関しても説明しています。

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