記事のみ印刷する

【採択】総合医学研究所 赤井 良子助手/公益財団法人ホクト生物科学振興財団 平成30年度研究奨励金給付事業

研究課題名「小胞体ストレス応答反応の解析から挑む「過食」の分子メカニズム」
 満腹時および空腹時における摂食行動の制御機構は詳細なところまで明確になっている。しかしながら過食や拒食のメカニズムには、まだ不明な部分が多い。申請者の研究グループは、動物を用いて幾つかの薬剤に対する影響を調べる実験を行っていた際、次の意外なことに気が付いた。小胞体ストレスを誘導する薬剤をマウスへ投与すると、一時的な過食行動が引き起こされるのである。それによって生じる細胞の応答反応を解析すれば、「やけ食い」のような摂食異常を詳細に理解する糸口になるかもしれない。これまでの研究活動により私たちは小胞体ストレスを分子レベルからマウス生体レベルで調査できる独自のツールを揃えている。本研究では、これらを活かして前述した過食モデルマウスを解析することにより小胞体ストレス応答分子が果たしているであろう摂食行動制御への新たな役割を見つけ出す。


新着一覧へ