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【採択】臨床病理学 山田 壮亮 教授/公益財団法人橘勝会すこやか健康応援団 医学研究助成

 研究課題名「肺腺癌に対する、抗酸化酵素ペルオキシレドキシン(PRDX)4の予防メカニズムの解析
 我々はこれまでに、「メタボリックシンドローム」、「癌」を主な研究テーマとして、病変部における酸化ストレスの制御を切り口とした解析から、病変形成の一機序を解明してきた。特に、酸化ストレスが重要な炎症・アポトーシス誘発因子であることに注目して、唯一分泌型であることが知られている抗酸化酵素ヒトPRDX4のトランスジェニック(Tg)マウスを独自に作製し、様々な animal model の詳細な解析の中から、動脈硬化、糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎や肝細胞癌等を含む、生活習慣病から悪性腫瘍に亘る幅広い疾患に対するPRDX4の生体内防御作用を示してきた。
 本研究では、上記Tgマウスを用いた肺癌 mouse model の、病理組織学的・分子生物学的解析を中心としながら、肺癌の発生と進展に酸化ストレスが如何に関わるか、そのメカニズムに対する検討を進め、PRDX4を含む抗酸化酵素の治療応用を模索することを目的とする。

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