記事のみ印刷する

【採択】生理学Ⅰ 小野 宗範 准教授/公益財団法人磁気健康科学研究振興財団 平成30年度研究助成

 研究課題名「磁気遺伝学的手法を用いた耳鳴治療のシーズ開発」
 超高齢化社会を迎えた現在、老年性難聴の患者は増加し、同時に耳鳴にも悩まされているが、現在耳鳴には有効な治療がない。耳鳴は内耳損傷による中枢への音情報の入力の低下を補償するために聴覚神経回路内で起こる神経活動の過度な亢進によるものと考えられていることから、人為的に聴神経の活動を亢進させることで抑制できる可能性がある。
 そこで本研究では、磁気遺伝学を利用し聴神経の活動を人為的に亢進させることでの耳鳴の緩和を、モデル動物を用いて試みる。磁気遺伝学とは、磁気感受性を持つ膜タンパクMagneto2.0を目的神経細胞に遺伝子導入することで、磁気による神経活動操作を行う新しい技術である。本研究ではウイルスベクターを用いてMagneto2.0を耳鳴モデル動物の聴神経に導入し、外部からの磁気刺激によって聴神経活動を慢性的に亢進させ、その効果を行動実験と神経測定によって評価する。これらの実験により、これまで不可能であった耳鳴の治療に道を開くことを目指す。

新着一覧へ