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【論文発表】肝胆膵内科学Joseph George講師の論文「Molecular mechanisms in the pathogenesis of N-nitrosodimethylamine induced hepatic fibrosis.」がCell Death & Disease誌に掲載されました。


Molecular mechanisms in the pathogenesis of N-nitrosodimethylamine induced hepatic fibrosis.,
Joseph George, Mutsumi Tsuchishima & Mikihiro Tsutsumi, Cell Death & Diseasevolume 10, Article number: 18 (2019)
 
肝線維症は結合組織蛋白、特に肝臓の細胞外マトリックスにおける線維形成コラーゲン(コラーゲンⅠ型およびⅢ型)の過剰な合成および沈着の結果である。エタノール、ウイルス、毒素、薬物または胆汁うっ滞などの様々な原因によって慢性肝障害が発生するが、その治癒過程の結果として肝線維化が出現する。肝線維化の成因は酸化ストレスや活性化酸素の慢性的な刺激によって起こる。これらが細胞障害をもたらし、炎症反応によって各種のサイトカインが放出され、静止中の肝星細胞が活性化され、コラーゲンが過剰に合成される。また、肝細胞の障害および再生過程において、ゲノム異常および突然変異をもたらし、肝細胞癌の発生を引き起こす。今回、線維化を誘導するN-Nitrosodimethylamine(NDMA;Dimethylnitorsmaine,DMN)に重点を置いて、肝線維症の病因に関与する分子メカニズムを明らかにした。

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