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【採択】総合医学研究所 岩脇 隆夫 教授/第33回北國がん基金研究活動助成

 研究課題「大腸ガンの発症と進行におけるIRE1およびXBP1の機能解析」
 固形腫瘍を形成するガン細胞においては慢性的な小胞体ストレス環境下にあり、その小胞体ストレスに対して耐性となることが以前より示唆されている。その一方でIRE1およびXBP1は小胞体ストレスから細胞を守るために機能する分子として見出されており、これらIRE1およびXBP1が幾つかの疾患で発症や進行に関与することも近年になり報告されつつある。このような背景を踏まえると、IRE1およびXBP1の機能がガンの発症や進行にも重要な関わりを持つことが予想される。そこで本研究はガン発症モデルマウスにおける小胞体ストレスの生体イメージング解析やノックアウトマウス解析を出発点としてガンに関わるIRE1およびXBP1の詳細な役割に迫ることを目指す。これによりガンの新たな病態理解が進み、新薬開発など画期的な治療法への手がかりを得ることができると可能性がある。 

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