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大腿骨近位部骨折術後尿閉の危険因子の研究 高齢医学科 東川 俊寛 講師らの論文 "Urinary retention as a postoperative complication associated with functional decline in elderly female patients with femoral neck and trochanteric fractures: A retrospective study of a patient cohort."がMedicine誌に掲載

 2017年4月から金沢医科大学高齢医学科と富山市民病院整形外科(金沢大学整形外科)
による大腿骨周術期患者を対象とした共同臨床研究が始まりました。
 大腿骨近位部骨折患者は、骨折によるADLの低下から入院時に全例尿カテーテルを挿入します。65歳以上の高齢者患者の合併症として、術後尿閉になることが知られていますが、予後予測因子に関しては、不明な点が多い状況です。我々は、2016年,2017年に富山市民病院整形外科に入院した221人の大腿骨近位部骨折術女性患者を対象に術後尿閉の危険因子の検索を後ろ向きに行い、最も強い相関を示す因子としては、認知症、ADLでした。更に多変量のROC曲線を作成しAUC:0.778(CI0.707-0.850)というモデルの適正化の評価を行い、妥当な信頼区間の狭い結果を得ることができました。

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