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【採択】解剖学Ⅱ 田中 貴士 助教/日本理学療法士学会 2019年度理学療法にかかわる研究助成

研究課題「高齢期における脳損傷後の効果的な神経回路再編への挑戦」
我が国においては、寝たきりや要介護者の大半を高齢の脳障害患者が占めているが、高齢期の動物モデルを用いた再生医療およびリハビリテーション研究は非常に少ない。高齢期の身体環境は若齢期とは似て非なるものと指摘され、高齢期の慢性化した炎症は機能回復を阻害すると報告されている。この現状を打開するためには、これまでの若齢期での研究を高齢期で発展させ、新たな知見を得ることが非常に重要である。本研究では運動による抗炎症作用に着目し、高齢期のマウスではどの程度の運動量が脳損傷後の効果的な神経回路の再編に寄与するのか、臨床の病態により近いデータを提供できると考えている。最終的には、高齢期に特有の炎症を指標とした運動量や運動機能の回復との関係性を明らかにすることで、国民の健康増進に貢献したい。

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