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【受賞】精神神経科学 嶋田 貴充 助教が第49回日本神経精神薬理学会において、一般演題 奨励賞を受賞しました。

 2019年10月12日~13日に福岡国際会議場にて開催された第49回日本神経精神薬理学会において、一般演題 奨励賞を受賞しました。今回、「Impaired social functions in patients with schizophrenia and their first-degree relatives」をテーマに発表しました。本研究では、金沢医科大学精神神経科学教室の臨床研究であるSNARP (Schizophrenia Non-Affected Relative research Project) にてリクルートした、統合失調症患者208名、統合失調症非罹患第1度近親者77名、健常者161名に対し、Social Functioning Scale (Japanese Version) を用いて3群間における社会機能の差異を評価しました。本研究の結果から、統合失調症非罹患第1度近親者は社会機能全般の他、下位項目では対人関係と社会参加において3群間で中間の障害を受けることが分かりました。また、サブ解析の結果、対人関係と社会参加の項目においては臨床症状や抗精神病薬の影響を受けないことも分かり、これらの項目は統合失調症における有望な中間表現型となり得る可能性が示唆されました。
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