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【採択】小児外科学 吉崎 尚良 講師/公益財団法人住友財団 2019年度基礎科学研究助成

研究課題「C2H2ジンクフィンガーモチーフの進化とリン酸化シングナリングの関わり」
C2H2ジンクフィンガータンパク質はDNA結合を担うC2H2モチーフを持つタンパク質の総称で、その多くは転写調節に関わっている。申請者は、このC2H2モチーフ中に高度に保存されたリン酸化モチーフを見出した。ゲノム中のC2H2モチーフが進化的に脊椎動物を境に増加しているのに対し、リン酸化モチーフの増加は哺乳類を境にしているという特徴があった。これはC2H2モチーフの進化は、これまで言われているレトロトランスポゾンによるモチーフ数の増加だけでなく、リン酸化モチーフを形成するような構造に対する進化圧も受けたことを示唆した。本課題では、脊索動物が共通して持つ腸管神経系の発生をモデルに、発生に関係するC2H2-ジンクフィンガータンパク質のリン酸化調節と生理機能への影響を調べることで、哺乳類から発展したC2H2モチーフのリン酸化調節の生理的、進化的意味を探る。

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