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【採択】総合医学研究所 赤井 良子 助手/公益財団法人中冨健康科学振興財団 令和元年度(第32回)研究助成

研究課題「皮膚組織におけるコラーゲン産生の加齢変化と小胞体ストレス応答の関係性」
コラーゲンは脊椎動物において30種類ほど知られているが、いずれの産生過程でも細胞内小器官の一つである小胞体が関与する。その小胞体にはタンパク質の異常を感知する機能が備わっており、それは「小胞体ストレス応答」とよばれている。その小胞体でタンパク質の異常を感知する分子にはATF6、IRE1、およびPERKが知られており、さらに最近では「ATF6自身やATF6ファミリー分子が脊索や骨におけるコラーゲン産生に必須の機能を持つ」ことが示された。しかしながら皮膚組織におけるコラーゲン産生でATF6が果たす役割はあまり分かっていない。そこで申請者は独自開発に成功したばかりのATF6遺伝子改変マウスを用いることでこの問題に取り組む。本研究より得られる成果は加齢に伴うコラーゲン産生の低下を食い止める新たな健康皮膚科学や肌美容に繋がる可能性を含んでいる。

公益財団法人中冨健康科学振興財団
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