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生命科学研究領域遺伝子改変動物(蛋白質制御)研究分野 准教授田崎 隆史Takafumi Tasaki , DVM , Ph.D.こんにちは。2月より総医研に着任しました田崎です。 宜しくお願い致します。生命活動において最も重要な有機物であるタンパク質は、遺伝子レベルにおいてその発現が調節されるだけでなく、翻訳後修飾によっても多様なメカニズムによって制御されています。その中でも、ユビキチン分子によるタンパク質修飾は、細胞周期、DNA修復、癌抑制、細胞内トラフィッキング、品質管理等、あらゆる経路に関与している重要な制御機構です。私は、N-end rule経路による生理機能とその分子機構の解明に13年前から取り組んできました。生化学、分子生物学的手法を中心に、タンパク質分子、細胞、遺伝子改変マウスを使って研究しています(参考文献1,2)。最近、N-end rule経路とオートファジーの関連を示唆する結果が得られ、今後の研究テーマの一つになっています。これまでは、基礎研究に限定されていましたが、臨床研究者との共同研究にも参加できることを希望しています。また、研究支援の立場から総医研専任教員として、共同利用センター動物管理室長の役割を果たしていきます。実験動物や動物実験に関するご質問、ご依頼にも出来るだけ対応していきますので、気軽にご相談ください。1)Tasaki T, Sriram SM, Park KS, and Kwon YT. (2012) Regulation of protein function by N-terminal degradation signal. Ann. Rev. Biochem. Volume 81 in press2)Tasaki T & Kwon YT (2007) The mammalian N-end rule pathway: new insights into its components and physiological roles. Trends Biochem. Sci. 32, 520-527平成24年2月より、研究所の一員となりました。  よろしくお願いします。研究所 新メンバー紹介研究所 新メンバー紹介Ubiquitin-Proteasome SystemUBR4 knockout embryos

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