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ひらめき☆ときめきサイエンス「人に病気をうつす虫(蚊)が       どんな奴か観察してみよう」生命科学領域分子腫瘍研究分野 村上学本研究所(共同利用センターRI管理室)による地域貢献̶ 内灘町震災訓練「放射線スクリーニング体験」の担当・実施 ̶実施日:平成24年8月26日場所:内灘町清湖小学校グランド・体育館飼育下での卵→成虫(蚊)の観察内灘防災スクリーニング体験 平成24年8月10日に本学教養棟で小学5・6年生を対象とした「ひらめき☆ときめきサイエンス」を参加児童30名、保護者20名、スタッフ15名(アルバイト学生:医学部1名、看護学部4名)で開催しました。 蚊の生態、分類法や病気との関係を学習した後に顕微鏡を使用し観察分類し、樹脂封入標本を作製しました。 最後に昆虫から見た世界を体感してもらうために、複眼メガネと紫UVフィルターを用いて観察を行い、単眼で可視領域の異なる人間との違いを体感してもらいました。 昨年の東日本大震災とそれに伴う原発事故はまだ記憶に新しく、人々に放射能の恐ろしさを見せつけた印象的な事故でした。金沢医科大学の位置する内灘町では、これまでも大規模災害に備え地域の防災力を向上させるべく、町の防災機関と地域住民との連携を中心とした震災訓練を毎年開催しております。 本年度の内灘町震災訓練では、原子力災害関連項目として「放射線スクリーニング体験」を新たに加え、本学の総合医学研究所 RI管理室にその訓練協力依頼がありました。そこで内灘町立清湖小学校における防災訓練に本学から総合医学研究所 竹上 勉 所長、金沢医科大学 放射線取扱主任者 石垣 靖人 准教授、RI施設管理者 谷口 真 助教が参加致しました。 まず、放射線取扱主任者 石垣先生による、「放射線の基礎知識、スクリーニングの意義」に関するお話から、実際の原子力災害時における放射性物質の有無を調べるスクリーニング体験を、防護服を着用した町役場職員に対し実施・説明しました。その後、体育館内で「放射線スクリーニング体験」として、町民に対するスクリーニング機器・鉛防護服の展示、自然界に存在する放射性物質の測定体験を行い、多数の町民の方々に体験して頂けました。 内灘町が志賀原子力発電所の50km圏内ということもあり、多くの町民が放射性物質やスクリーニングに強い関心を持っており、「放射性物質は身近にあること」、「ただ恐れるだけではなく、知ってもらうことが重要」であることを認識して頂き、本学による地域への貢献の一環になったと考えております。(谷口)

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