金沢医科大学概要2016/2017 第2版
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11SCHOOL OF MEDICINECurriculum 学習は、暗記中心の勉学方法に頼らず、それぞれ知識(認知領域 Cognitive Domain)、態度(情意領域 Affective Domain)、技術(精神運動領域 Psychomotor Domain)の3つに焦点を置き、医師への資質を高めるよう配慮されている。 問題点を自ら見つけて理論づけていく問題基盤型の勉学態度を育成する方法(少人数教育、PBLテュートリアル、講義、実習)を積極的に採用している。第5・第6学年の臨床実習はスチューデント・ドクターとしての自覚のもとに行う診療参加型のCCS(Clinical Clerkship)とし、全国統一の共用試験により、第5学年への進級にバリアを設けている。スチューデント・ドクターは医療チームの一員として行動し、厳しい条件が付されるものの、患者に対してある程度の医行為を行い、人間形成を重視しつつ症例経験を積み、医師に求められる基本的知識と態度、そして臨床能力を習得していく。実際の体験は学習の重要な動機づけとなり、「臨床スキル」を適切に身に付け習熟していくことにつながる。早期臨床体験実習の導入、クリニカルシミュレーションセンター(CSC, Clinical Simulation Center)におけるシミュレータを用いた各種臨床スキルの体得・習熟、模擬患者(SP, Simulated Patients, Standard Patients)を用いた臨床面接訓練などにより学習を進める。医学教育モデル・コア・カリキュラム カリキュラムは教育を進めるにあたっての「教育活動計画書」であり、教育の主幹となるもので、1.目標(Objective)、2.方策(Learning Strategy)、3.評価(Evaluation)の3要素を備えていなければならない。 従来の医学教育は、各講座単位の縦割りの形態から脱却することができなかったが、1996年、「21世紀医学・医療懇談会」が文部大臣の諮問を受けて立ち上げられ、第1次報告の中において、人間中心の医療を推進することが急務であり、講座制の枠にとらわれない医学教育カリキュラムの編成が最重要課題であるとの緊急提言が行われた。そして1999年の「第4次報告:21世紀に向けた医師・歯科医師の育成体制の在り方について」の詳細な分析と提言となり、医学における教育プログラム開発委員会によって「医学教育モデル・コア・カリキュラム」の作成が開始された。2001年3月、「医学教育モデル・コア・カリキュラム第1版」が発表され、2010年には現行の改訂版コア・カリキュラムが発行された。本学の6年一貫統合型カリキュラムもそれらを反映して改訂を行い実施している。〈成長の6年〉〈発展・成熟へ〉臨床研修・専門へ5学年6学年卒 業医師国家試験アドバンストOSCE(卒業前OSCE)診療参加型臨床実習(CCS)集中講義(学位授与方針:アウトカム評価)ディプロマ・ポリシー初期臨床研修● プライマリーケア研修循環器内科学 呼吸器内科学消化器内科学 腎臓内科学血液免疫内科学 糖尿病・内分泌内科学神経内科学 精神神経科学小児科学 放射線医学皮膚科学 心臓血管外科学一般・消化器外科学 整形外科学脳神経外科学 泌尿器科学眼科学 耳鼻咽喉科学頭頸部外科学 産科婦人科学麻酔科学 高齢医学形成外科学 小児外科学呼吸器外科学 救急医学総合内科学 腫瘍内科学臨床病理学 地域医療学消化器内視鏡学 臨床感染症学専門領域研修● プライマリーケア研修● 家庭医研修● 総合診療研修● 地域医療研修● 各専門領域研修専門領域へ■開業医・地域医療■勤務医■専門医■教育・研究者大学院医学研究科・博士課程(社会人入学可)海外留学Ⅰ患者中心・コミュニケーション・チーム医療Ⅱ医学知識と技術Ⅲ豊かな人間性と倫理観Ⅳ生涯学習Ⅴ地域医療・社会貢献Ⅵ科学的態度・探究心

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